鈴木先生には、3月8日の植樹祭に向けて具体的な森づくり計画や当日までの準備など大事な樹種と植林するエリアについてアドバイスを頂いた。
1.シンボルツリーとなるケヤキの植え方の指導
@直径50cm、深さ50cmの穴を掘る。
A腐葉土は、掘った穴の深さ1/3の量、15cmくらい入れる。
Bその上に土を10cmくらいかぶせ、真ん中は、お椀をかぶせたようにこんもりとさせて植える苗木の根を広げる。
C苗木を引っ張りながら土をかぶせる。
Dかぶせる土は、水が溜まるように少し低くする。
・まっすぐな根の場合は、穴を深く掘るか、途中から根を切って植えることもある。
2.土壌分析調査
・土の濃度が、弱酸性と分かった。
3.湧き水の量の測定法
・湧き水の出るところにビニールシートを敷き水が流れ出るように穴を開けた板を立てて、3秒間、何リットルかを測っておくと良い。植林する前と植林してからも定期的に測定すると良い。
4.潜在植生
・宮脇 昭先生の千葉市潜在自然植生調査地図を見せて頂いた。(S48年)
残念ながら、その当時の資料には、土気は調査されていなかったが、周辺の地域の植生から見て、シラカシ、ケヤキ、スダシイが考えられる。
5.植える樹種のエリアは、画一的でなく、くねっとした感じで作ると良い
・南側斜面にマツやモミジが適する。
・コブシ(北方系)を中心より真北の位置に植える。
・散策路(小道)をつくる。
・前回調べた、潜在植生は、そのまま生かしてコナラ、クヌギ、ケヤキ、イチョウ(落葉広葉樹)やシラカシ、スダジイ、(常緑広葉樹)、マキ(南方系、常緑高木)の大体のエリアを決めることができた。全体の森のイメージが、つかめるようになった。
・ソメイヨシノをヤマザクラにした方が、木の寿命などの点から水源涵養林にふさわしいとのアドバイスを頂いた。
・木持ち寄りのコーナーを作り、木の名札を立てておくといい。
・山菜コーナー日陰と日当たりを好むものがある。
陰・・・コゴミ、ウド、ミョウガ、フキなど。
陽・・・ワラビ、ゼンマイ、タラノメなど。
6.仮設トイレ
・先生のアドバイスで、手作りのトイレを作ることに決めた。
7.今後、増やすといい木と処分が必要な木
・増やすといい木
シラカシ、イナガヤ、ヤマザクラ、ミズキ、ヤマコウバシ、ムク、ネムノキ、エノキ、ウツキ、マサキ、サンショウ、クワ
処分が必要な木
・ススキ、ハギ、イヌザンショウ、ノイバラ、エニシダ
8.その他
鈴木先生には午前中、大変貴重なアドバイスを頂いたので、早速、午後から土地改良区の関係者と緑の環・協議会のメンバーで具体的な計画に着手した。
倒れていた、杉でテーブルや一人がけのイスを作り、また、仮設トイレの穴掘り、植樹エリアの耕起作業、斜面地のクズの刈り取りと着手できた。